2019年06月27日(木)

ファクタリングは、銀行融資やビジネスローンと比べると融資審査が通りやすいので、資金調達をしたい企業にとってはとても利便性が高いものの、売掛債権に手数料がかけられるため、利益率が低い収益構造の企業には不向きです。



一方、利益率が高い収益構造の企業であれば、ファクタリングを利用したとしても収益に対して大きな影響は与えませんし、逆に銀行融資やビジネスローンの金利の方が高くついてしまうこともあります。
本来であれば、売掛金が入金されるまで待った方が利益につながりますが、業種によっては入金までのスパンが長いと、会社の運営資金が苦しくなってしまうこともあるでしょう。
ファクタリングは、入金を待たずに売掛債権の現金化ができるので、利用した方がメリットを得られる企業もあります。
しかし、業種によってはファクタリングを利用することで収益が悪化することもあるので、向いている企業と向いていない企業の特徴をチェックして、自社との相性を確認しておきましょう。

ファクタリングに向いている企業の2つの特徴

まず、ファクタリングに向いている企業の特徴をご紹介します。

売掛債権の回収までのスパンが長い業種

工期が長く、受注から完成までに時間がかかる建築業や、診察から医療報酬の振込までの期間が長い医療関係のように、入金は確実であっても売掛債権の回収までのスパンが長い企業は、ファクタリングに向いています。
特に建築業や医療関係は、働いている人数が多いので高額な人件費や経費が発生するため、回収期間が長いことで経営状態が悪化することも多いですが、ファクタリングを利用すれば資金繰りに余裕を持たせることができます。
このように、回収までに時間がかかるけど確実な入金が見込めるというのが、ファクタリングに向いている企業の特徴です。

スポット的にキャッシュが必要になる企業

普段は資金繰りに問題が無い企業であっても、時期やシーズンによって大きな予算が必要になることがあります。
たとえば、アパレル業界だとシーズンの変わり目には新作を大量に仕入れなくてはいけないので、スポット的に資金が必要です。
しかし、仕入れから販売して現金化するまでは時間がかかるので、その間の資金繰りが悪化することがあるため、こういった場合に一時的にファクタリングで凌ぐことができます。
また、キャンペーンを行うことが多い企業もスポット的にキャッシュが必要になりますから、入金に変動があるというのもファクタリングに向いている企業の特徴と言えるでしょう。

ファクタリングに向いていない企業の2つの特徴

続いて、ファクタリングに向いていない企業の特徴をご紹介します。

売掛金よりも手数料の損失が大きい

卸売業など利益率が低い企業は、手数料の損失の方が大きくなります。
たとえば、営業の利益率が3%の企業が手数料10%のファクタリング会社でファクタリングをしてしまうと、実質利益はマイナス7%となってしまいます。
これでは、ファクタリングで資金繰りをして経営を持続させたとしても、黒字化するまでには売上を大幅にアップさせなくてはいけません。
そもそも、ファクタリングが必要となっている状態で、赤字から黒字に変換するのは並大抵のことではないので現実的とは言えないでしょう。
もし、将来的に何らかの展望があれば、一時的な資金繰りとしてファクタリングを活用するのは問題ありませんが、現状維持の状態で継続して利用するのは危険です。
手数料10%というのは平均値であって、会社の財務状況や売掛の性質によってはもっと高額な手数料に設定されてしまうかもしれません。
すぐに現金化できるファクタリングは魅力的ですが、手数料の損失が大きい場合は利用しない方が賢明です。

売上の減少でファクタリング利用が必要となる企業

売上が減少すれば、当然資金繰りをしなくてはいけませんし、タイミングによってはすぐに現金が必要となることもあるでしょう。
確かに、ファクタリングは融資までに時間がかかる銀行と違い、売掛債権を現金化できるので、一時的な資金繰りには役立ってくれます。
しかし、売上が減少したことで人件費の支払いや会社の維持が難しい状態でファクタリングするのはお勧めできません。
ファクタリングをすれば、売掛金の中から手数料を支払わなくてはいけないので、さらに売上が減少することになります。
ファクタリングの手数料を払いながら経営を立て直す、というのは並大抵のことではありません。
ですので、売上減少や経営状態が悪化している企業は、ファクタリングではなくほかの資金調達法を見つけましょう。

自社がファクタリングに向いているかどうかは収益構造と手数料の損失で検討しましょう

端的に言ってしまうと、利益率が低かったり、売掛金の入金が確定していたりする企業はファクタリングに向いているとは言えません。
資金に余裕があるときに手数料の少ないファクタリング会社を探しておいたり、実際に契約をして使ってみたりすれば、いざというときに役立ってくれるので、リスクヘッジとして活用するという使い方もあるのがファクタリングの魅力です。

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